私の周りで起きた「とんでもない話」についてご紹介したいと思う。
空調の関係などで仕事中も喉が渇く。女性であれば寒がりさんが多かったりするので温かいお茶や紅茶などをマイタンブラーに入れて飲む人も多いと思う。
最近では節約志向も手伝って男女問わずタンブラーを持つ人が増えており、タンブラー自体の種類も豊富になってきた。
ここでご紹介する話は今から10数年前の話である。
当時から社内の机上では、缶タイプの飲み物が禁止されていた。蓋つきでないと何かの拍子にこぼれてしまいパソコンなどに支障をきたす可能性があるからだ。
ご紹介するのは、そんな中でフロアを移動中に缶の飲み物を飲んでいる新人派遣アルバイトさんを発見した際のケースである。
『緊張するタイプ』
フロアを移動中に派遣さんの席の横を通った際、机上に缶があるのを発見した。
私「ちょっと、ちょっと入社時に説明受けたと思いますけど、缶ジュースは禁止ですよ。いますぐ休憩室の冷蔵庫に入れて来てください。飲むなら休憩室でお願いします。」
派遣さん「あっそうですかぁ。すみません。気を付けますぅ」
私「はい。今後は気を付けてくだ ん?ん!?」
缶を良く見ると、そこには【スーパードライ】の文字。しかも500mlだった。
私「いやいや。これビールですか?(嘘だろ?マジかよと思いつつ)ビールは缶じゃなくてもだめですよ?分かりますよね???」
派遣さん「ダメなんですかぁ?言われなかったんでぇ。アリかと思ってましたぁ」
私「いや、だめですよ。聴いたことないですよ。仕事中にオフィスで缶ビールって。逆になんでOKだと思ってるんですか?」
派遣さん「私、緊張するタイプなんですぅ」
私「え?いや、はい。それがどうしたんですか?」
派遣さん「飲んだら大丈夫だったんですぅ」
私「(常習かよ・・・)いや。だめですよ。事務で緊張って言われても困るし、とにかくアルコールはだめですから」
派遣さん「そうですかぁ。しょうがないですねぇ。今回は分かりました」
今回ってなんだよ!と思いつつその場はそれで終わった。
あといちいち語尾を伸ばす話し方にもイラっとした記憶がある。未だに覚えているから驚きだ。
せめてタンブラーとかに入れていれば分からなかったかもしれないが、思いきり500mlの缶ビールだった。堂々としすぎていて逆に気づかなったのである。いや、そもそも本人は悪い事だとは思っていなかったのだ。
この件は厳重注意で終わったのだが、やはり別件でも度々問題を起こしたり、各署の責任者とコミュニケーション面で難があったようで、1か月も経たずに退職していった。