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【ネタバレ】アニメ3期制作決定!漫画『ゴールデンカムイ』の魅力とは?

アニメのほとんどが単発で終わってしまう昨今、深夜アニメとしては異例の3期制作が決定したゴールデンカムイ。
アニメになっているのは知ってるけどあまりよく知らない、マンガは見たことがないという人も多いのではないでしょうか。
今回は今更聞けないゴールデンカムイについてご紹介します。

 

ゴールデンカムイとは!?

ゴールデンカムイは明治末期の北海道・樺太を舞台にしたサバイバルバトル漫画。
キャッチコピーは「狩る!食べる!!戦う!!!北の大地で繰り広げる五感震えまくりエンターテイメント」

毎回キャッチに恥じないスリルと笑いの連続、魅力的な登場人物の数々で読者の心を鷲づかみにしています。

 

著者基本情報

著者:野田サトル
連載誌:週刊ヤングジャンプ
受賞:2016年「マンガ大賞」
2018年「第22回手塚治虫文化賞」
発行部数:1000万部以上(18巻時点)
既刊:20巻(2020年3月現在)

野田サトル氏の前作は、同じく北海道を舞台にしたアイスホッケーマンガ「スピナマラダ!」よく見ると似た人物がゴールデンカムイに出演しています。

 

ストーリー

日露戦争終結後の北海道が舞台。戦死した親友の奥さんの目の治療費を稼ぐため、元陸軍兵の杉元は砂金を浚っていた。ひょんなことからアイヌが金塊を隠し持っていると耳にした杉元は、その金塊を探して一攫千金を狙うことを決める。冬眠明けのヒグマに襲われたところをヒロイン・アシリパというアイヌの少女に助けられ、彼女とともに金塊さがしの旅が始まった。

金塊の道しるべとなるのは、網走監獄を脱走した24人の元囚人たちに彫られた刺青。杉元とアシリパは狂気じみた変態たち(囚人)や金塊を求める別勢力を相手に命がけの戦いを繰り広げる。

 

見どころ

「金塊伝説」や「土方歳三」「ヒグマと格闘」など男のロマンを詰められるだけ詰め込んだゴールデンカムイ。
スリルあふれる戦闘シーンはもちろんのこと、鮮明なアイヌ描写や美味しそうな食事風景、狩猟の様子など、妥協のない取材が活かされています。
読めば知らずと北海道や民族文化に詳しくなれるかも!?

 

■美味しそうな食事風景
日本食とは少し異なる食事の数々を主人公たちが食べるのですが、まあホントに、とても美味しそうなんですよ。湯気の具合とかハフハフってするところとか。ゴールデンカムイを読んでウサギやシカの料理にチャレンジする猛者も出るほどです。あなたもぜひお試しあれ。です。

■変態ばかりの囚人たち
ヒグマに恋しちゃった奴とか、弟の食われる様が目に焼き付いて無差別殺人鬼になっちゃった奴とか、凶悪犯罪者同士の夫婦とか、アクの強いキャラクターのオンパレードです。ひとかけらの善意もないのに、なぜか応援してしまうのはひとえに著者の描き方のおかげと言えるでしょう。あなたはどの変態がお好き?

■ヒロインの変顔
ゴールデンカムイにはほとんど女性キャラが出てきません。それにも関わらず数少ない美少女でヒロインのアシリパがことあるごとに変顔を披露してくれます。

■カワイイ動物たちの扉絵
ウサギなどのカワイイ動物たちとアシリパが扉絵を飾ります。一緒に戦果を乗り越える一人と一匹。けれどその動物たちは次のページで美味しく食べられることが宿命づけられているのです。

■大迫力のバトルシーン
人を殺し慣れた囚人たち、戦争帰りの第七師団、ロシア兵など様々な敵と戦っていく登場人物たち。男と男がぶつかり合い、時に目をくり抜かれ、時に足を切り落とされる生々しい展開に大興奮必須です!

■漢の裸、各種取り揃え
10巻以降、男の裸体描写が加速していきます。一人一人書き分けられているので生々しいことこの上ないです。一般的にサービス回であるはずの温泉回も男だけ。サウナ回も男だけです。ちなみに女性の裸はほとんどお目にかかれません。悪しからず。

■サイボーグ化していく二階堂
ヒグマに頭をひん剥かれ、鶴見に耳を削がれ、その後も足に腕にと負傷していき、その度にサイボーグ化していく二階堂一等卒。痛みのためか現実逃避かモルヒネを手放さない彼。そんな体で杉元にやられた兄弟の仇は取れるのでしょうか?

 

21巻までのあらすじ

■1巻〜4巻
アシリパや杉元、鶴見中尉、土方などの主要人物が登場。金塊を狙う理由が端的に説明されています。小樽の雪山を舞台に伝説の猟師と対決するシーンは胸熱です。

■5巻〜12巻
アシリパの父=のっぺらぼう=アイヌを皆殺しにした犯人=網走監獄で囚人に刺青を掘った張本人との情報を得て、杉元一行は小樽を出て網走監獄へと向かいます。札幌・苫小牧・夕張など北海道各地で囚人やヒグマなどと激戦を繰り広げます。ファンの間で狂気の回と名高い第94話では、「誰なの?おじさん」が登場し、圧倒的な存在感を見せつけました。

■13巻〜14巻
網走監獄に潜入・のっぺらぼうを探します。辛くも潜入に成功した杉元一行を武装した第七師団が襲います!700名の囚人らも檻から出て大混戦!そんな中アシリパの目の前で、父であるのっぺらぼうが撃ち殺されてしまいます。これで金塊の謎を鍵はアシリパのみになってしまいました。アシリパは叔父であるキロランケや尾形とともに、金塊の暗号を解く鍵を探すために樺太へと向かいます。

■15巻〜19巻
アシリパは樺太で父の若かりし日の姿を追い求めます。
一方、アシリパと合流するため、杉元と鶴見の部下たちも樺太へ渡ります。のっぺらぼうとともに頭を撃たれたはずの杉元は驚異的な生命力で生きていました。若かりし日の父を知るソフィアと出会ったアシリパは、彼女との会話の中からついに謎を解く鍵を思い出します。ゲンジロちゃんの少女団入団時のカワイイ衣装が見られるのは16巻157話です!

■20巻
アシリパと合流したものの深手を負った杉元たち。北海道へ帰る前に病院へ立ち寄ります。そこで手術を受け寝ていたはずの尾形が単身で逃亡を企てました。逃亡直前に尾形の放ったロシア語がきっかけとなり、過去の壮大な鶴見劇場が語られるのでした。

 

人物紹介

一癖も二癖もある魅力的な登場人物たちです。多面性を持っており読者の予想を裏切る行動を取ります。彼らの考えから敵味方が激しく入れ替わり、ウソや寝返り、成長などさまざまな顔を見せてくれるのも魅力の一つです。

■杉元佐一
「俺は不死身の杉元だ!」が決め台詞の主人公。
ヒグマに襲われても頭を撃ち抜かれても死なない脅威の生命力を持つ。
戦死した親友の嫁・梅ちゃんの目の治療のために金塊を探している。
戦闘時は目がイっている。射撃は下手。

■アシリパ
杉元の窮地を救った美少女。性格がイケメン。作中の数少ない女性だが、おしっこをかけられたりオソマ(うんこ)を連呼したりと扱いがなかなかひどい。実は父親がのっぺらぼう(ウイルク)で、金塊の鍵を握る。

■白石由竹
網走監獄の囚人の一人。あるシスターを追いかけて脱獄を繰り返し、ついた異名が「脱獄王」。遊郭によく行く。
杉元とアシリパとともに行動することが多い。作中唯一の癒しキャラ。

■鶴見中尉
大日本帝国陸軍第七師団歩兵第27聯隊の中尉。
戦時中に前頭葉が吹き飛び、ひたいにホーローをまとう異形の情報将校。傷ついた部下や死んだ部下の家族のために金塊を追っている。しかし本当の目的は謎。人心掌握術に長けており、部下からは心酔されている。三八式歩兵銃を開発した有坂中将と仲良し。「二十八珊米榴弾砲も美しい兵器でした。(中略)私はその血の雨の中を走りました。圧倒的な力が生み出す美しさでした」と言い放つ感性の持ち主。
ロシア潜伏中にロシア人の妻と子どもがいた。

■土方歳三
網走監獄の囚人の一人。歴史上に名を残すあの人。
日本を強くするために北海道を独立させるという夢があり、その軍資金として金塊を狙っている。やることなすこと全てがかっこいいおじいちゃん。剣技の描写が非常に美しい。作中で私が一番お気に入りのキャラクター。

やんちゃで渋くてかっこいいおじいちゃんとして登場します。

有名な写真のゴールデンカムイ版。かっこいいですね。

やはり羽織が一番似合う。

 

■緒方百之助
元鶴見中尉の部下で叛逆して杉元や土方と行動をともにする。長距離射撃の達人。父親は元第七師団長・花沢中将だが、愛人の息子として不遇の人生を送ってきた。戦時中のどさくさに紛れて本妻の子どもである義理の弟を射ぬいた。なぜ金塊を追うのか不明。最も行動の読めない人物。20巻で片目を失う。ネコのような描写が多数あり女性人気No.1。

■のっぺらぼう(ウイルク)
網走監獄の囚人24人に金塊の刺青を彫った張本人。逃げられないように顔の皮を剥がれ、足の腱を切られた。アシリパの実の父親。金塊を囚人たちに渡すつもりはなく、アシリパにだけ分かる暗号を使って娘の金塊を渡すつもりでいた。
14巻で尾形に頭を撃ち抜かれ絶命。

 

ゴールデンカムイの聖地(舞台地)

ゴールデンカムイはその克明な描写で高い評価を得ています。
舞台となった網走監獄やコタン(アイヌの村)の描写は、博物館などのいまに残る資料から作成されているためです。正直、登場する舞台は多すぎて紹介しきれないので主だった場所のみお伝えします。
アニメやマンガで見たあの建物の目の前に立つと、作中の舞台を思い起こしてワクワクしますよ。さあ、あなたも行ってみよう!

■北海道 博物館網走監獄
・五翼放射状平家舎房→13巻登場。杉元たちがのっぺらぼうに会うため忍び込む舞台。ここでアシリパが宙吊りで変顔をしていたのかと思うと感慨深い。
・教誨堂→9巻登場。白石が憧れのシスターと面会を果たす場所。
・旧網走刑務所職員官舎→13巻登場。刑務所職員門倉が住んでいた。
名古屋 明治村
・東山家住宅→11巻登場。第七師団が大暴れする戦いの舞台。
・日本赤十字中央病院等→10巻登場。狂気の回として知られる94話の舞台。
・東山梨郡役所→13巻登場。ここで鶴見が部下のホクロに落書きする。

■その他
大阪 国立民族学博物館
アシリパが履いているブドウ蔓の靴など、アイヌ文化の展示多数。
先日まで直筆のサイン色紙が飾られていた。2010年3月19日から開催予定の特別展ではゴールデンカムイ原画展示も行われる予定。
・東京国立博物館
樺太マキリなどの秘蔵資料多数。アイヌ展示も多い。
樺太マキリは野田サトル氏本人が写真撮影をしている
・新潟 白壁兵舎広報資料館
日露戦争時の資料が数多く展示されている。第七師団に想いを馳せるならココ。

 

ゴールデンカムイが100倍面白くなる豆知識

ゴールデンカムイは個性あふれる登場人物や作画構成などのモデルも多数あります。
「この見開きはこれがモデルなんだ!」なんてわかった日には楽しくて仕方なくなりますよ。その一部をご紹介します。

■登場人物のモデル
・白石由竹→白鳥由栄(昭和の脱獄王)
・牛山辰馬→牛島辰熊(柔道・鬼木村政彦の師匠)
・江渡貝弥作→エド・ゲイン(アメリカの墓荒らし)
・姉畑しとん→アンソニー・シートン(シートン動物記の著者)
・熊岸長庵→熊坂長庵(藤田組偽札事件の犯人と目される)
・杉元佐一→著者の曽祖父

■映画の1シーンや絵画オマージュ
・映画「レオン」→105話で鶴見中尉が入ってくるときの描写に使われている。
・映画「山猫は眠らない」→狙撃手トーマス・ベケットの撃ち方が尾形の構え方に酷似している。
・絵画「最後の晩餐」→81話。皆で食事をとる風景がそのまま再現されている。裏切り者ユダの席に座っているのは…?
・絵画「天使の歌」→107話で赤ん坊を抱えるマリアが鶴見に、祝福する天使たちが第七師団に置き替わり見事な演出になっている。
・テレビ番組「ドリフの大爆笑」→55話表紙。なぜここでドリフなのだろうか?

■詳細な民族描写
・小刀や民族衣装、風習など
著者である野田氏は綿密な取材を行っており、実際にアイヌの子孫に話を聞きに行き、アイヌ専門家の指導の元ゴールデンカムイを執筆しています。
そのため描写が非常に鮮明で、アイヌ子孫でも知らないアイヌの知識が詰め込まれています。
もちろんフィクションですから史実と異なる点もあります。全てが事実でないことを踏まえ、エンターテイメントとして楽しみましょう。

人間模様荒れ狂うゴールデンカムイ!最後に金塊を手にするのは一体誰だ!?
樺太での体験で大きく成長したアシリパ。彼女はどんな結末を望んでいるのか。鶴見中尉の真意は?土方と合流した尾形は今後どのような役割を果たすのか。人間らしさを捨て鶴見劇場にかぶりついている月島は救われるのか。モルヒネ常習者の二階堂の出番は今後もあるのか?杉元は金塊を手にできるのか。できたとしても梅ちゃんは受け取るのか?昨日の味方が今日の敵!
敵味方入り乱れるゴールデンカムイの今後から目が離せない!

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